茨城県の自殺防止の啓発動画の出来が想像以上に良かった件
茨城県ゲートキーパー養成研修用映像『あなたがゲートキーパーになる時』を見てみたのですが、行政が作ったものにしては想像以上に出来が良いとおもったので紹介してみます。
茨城県保健福祉部 障害福祉課の自殺対策のページに自殺の状況が掲載されていおり、平成20年までの茨城県内の自殺者数の推移が掲載されていましたので、グラフにしてみてビックリ!
右肩上がりで自殺による死者数が増えていました!
女性に比べて、男性の方が圧倒的に自殺死亡者が多いのですね...
男女比のグラフにして見てみると男性の比率が年々上がっているじゃないですか!
全国もグラフにしてみると、全国でも右肩上がり
男女比も全国で見てみると、10%以上男性の比率が高くなってきてます
男性の方が、女性より精神的に弱いんでしょうかね?
これらの動画は、筑波大学精神医学グループが作成したもので、身近な人の自殺のサインに「気づき」,「声をかけ」,「話を聴き」必要があれば専門の相談機関に「つなぐ」ことができるゲートキーパーを育てる目的で作られたもの
市町村職員などが、ゲートキーパー養成講座を行うためにDVDで用意されていたようですが、市町村主催するこういう講座を受けようって意欲がある方は少ないだろうし、講座として開催できる回数も限られているのではないでしょうか?
茨城県が運営するインターネットテレビ「いばキラTV」がこのDVDをYouTubeにアップすることで、全国の誰もが見れる環境を作りました
「いばキラTV」という映像制作能力を県が持った意味って、こういうところにあるんじゃないかな?って思うんですよね。
今回のゲートキーパーの研修映像は、誰もが楽しんでみるものではないので、視聴数とか稼げないとは思いますが、これを公開する意義は高いのではないでしょうか?
それぞれの動画はなかなか良くできてると思いますので、お時間がある時に見て頂ければと思います。
みると、何か考えさせられるものがありますよ。
借金を抱えて、更にリストラを勧告され、誰にも悩みを打ち明けられない男性会社員が鬱になって自殺を考えてしまっているケース
どうやら夫は奥さんに悩みとか打ち分けられない事が多いそうです。
旦那さんの話を聞かずにギャーって一方的に文句を言ったりするような事をしていると、旦那さんを追い込んでるかも知れませんよ...
出産後の女性が育児で悩んでいるケース
僕も息子が抱っこしようが何をしようが、泣き止まない時に、なんでコイツ泣き止まないんだよ~
このバカタレ、叩きつけてやろうかみたいな事を思ったことが、正直なところあります
初めての育児って分からないことばかりで結構大変だと思うので、遠慮無く身近な人に助けを求めたり、公的機関とかに相談しちゃった方が良いんでしょうね。
奥さんに先に亡くなられてしまった一人暮らしのお年寄り
高齢者の男性は自分の内面をさらけ出す事ができないそうです
奥さんに先立たてると、ガックリときてしまうお爺さんも多いって聞きますしね
就職が決まらなくて、思い悩んでいる男子大学生
僕が就職活動をしたのは約20年前、バブルが弾けた年で、前年までのバブル期に比べるとちょっと就職がきつかったようですが、大学の同期たちで就職できなかった人は特にいなかったので、今の就活生たちの苦労は実感として分かりませんが、大変なんだろうな
しかし、「ゲートキーパー」って言葉、なんかピンとこないなって思います。
せめて、「自殺防止ゲートキーパー」っていうとか、「自殺予防ゲートキーパー」って呼ぶとか、もうちょっと言葉を選ばないと伝わらないのではないだろうか?
ゴールキーパーと勘違いする人だっているかも知れないし(笑
行政の方には、もうちょっと市民と同じような感覚を持ってもらい、僕らと同じような言葉使いで伝えてもらえたら、もっとちゃんと伝わるのになって思います。