守谷市議会の映像配信が始まったので「守谷市上下水道料金引き下げを求める陳情書」が不採択になった訳を追ってみました #moriya #守谷

守谷市議会が議会の映像配信を平成24年の第2回定例会から始めたので、録画配信を見てみること事にしました。

とても全部の映像を見る時間はないので、平成24年第2回守谷市議会定例会(審議される内容:議案)で、気になる議題を探してみると、請願・陳情の中に「第4号    守谷市上下水道料金引き下げを求める陳情書」があり、不採択になっていたので、これを追ってみることにしました。

守谷市上下水道料金引き下げを求める陳情書は282名の守谷市民が賛同して提出されているもので、陳情の趣旨は「保有資金47億円と毎年の黒字を市民に還元し,上下水道料金を引き下げてください。」というものです。

 

平成24年2月5日に行われた守谷市議会議員選挙でも何名かの候補者が水道料金の引き下げを公約としていたし、また僕がお話した守谷の方々の殆どが守谷市の水道料金は高いと感じておられるようですので、この陳情書がなぜ不採択になったのかとても不思議

 

2つの録画配信で、本陳情の事が扱われていましたので、それを聞き取りして文字起こししてみました。もしかしたら、聞き間違っている事もあるかも知れませんので、その点はご容赦ください。

また、あえて議員さんのお名前などは割愛してあります。

 

会議名:本会議(閉会)
会議日:平成24年6月21日 午前10時
録画内容:議案第38号~議案第42号及び請願・陳情
http://moriya.gijiroku.com/g07_Video_View.asp?SrchID=85

委員長報告の中では、否決という報告がされております。
(陳情に)賛成の立場でございます。
陳情の趣旨におけましても、守谷市の上下水道を引き下げるつきましては、守谷市の上下水道会計は17億、そして下水道会計は30億の総額47億円の保有金を持っております。
当然この保有資金を市民に還元することではないでしょうか?
この事業、特に水道、ほとんどが住民の使用料金で賄われております。
黒字になれば市民に還元するのは当たり前ではないでしょうか?
一世帯2万円の引き下げが可能であります。
水道の現金をみましても、18億3千573万円の、下水道の現金28億8千万円、他に積立金もあります。
住民が負担したものであり、次世代に借金を残すなという意見があり、100年や千年先の企業会計のために現役世代が負担し続けるというのはおかしいではないか また地方企業法におきましても、三条の経営の基本原則では常に企業の経済性を発揮するとともに、その本来の目的である公共の福祉を増進するように運営をされなければならないと規定されております。
住民の皆さんが、守谷市の水道を料金が高いという事を、意見をしっかりと述べていることを、議員は受け止めるべきではないでしょうか?
この立場からも議論をもっと深め議員各位のご賛同をお願い致します。

※地方公営企業法 第三条 :地方公営企業は、常に企業の経済性を発揮するとともに、その本来の目的である公共の福祉を増進するように運営されなければならない。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S27/S27HO292.html

討論後に本陳情に対して賛成として起立した議員は2名のみで、残りの方々は反対されていたようでした。

 

会議名:本会議(閉会)
会議日:平成24年6月21日 午前10時
録画内容:都市経済常任委員長
http://moriya.gijiroku.com/g07_Video_View.asp?SrchID=83

陳情は保有資金47億円、毎年の黒字を市民に還元し、上下水道の料金を引き下げを求めるもの
執行部から保有資金47億円は減価償却費などの内部留保資金で、上下水道事業施設の改築更新や修繕のための資金。
またこの内部留保資金は今後必要となる改築更新としては不十分である。
さらに平成23年度までの過去5年間で、収益的収支額と資本的収支額の差し引きで上下水道を合わせると、25億3千700万円の赤字状態であり、内部留保資金から補填して事業を運営しているとの説明がありました。
委員から優良な水道会計で、なぜこんなに大変な時期に内部留保資金を維持し続けるのか、公共の福祉の増進を望む事から賛成であるとの意見ががありました。
別の委員からこの陳情書において、上下水道料金が高いという根拠が不明確であり、文中の根拠となる額などの間違いもあり、また企業会計法の名称も、地方公営企業法の誤りであることから、書面の精査が不十分である。
更に今後の施設改築更新経費も考慮すると安易な値下げに反対であるとの意見がありました。
別の委員から内部留保資金に手を付けることは次世代の負担増に繋がる、子孫の代に負担をかけるべきでなく反対であるとの意見がありました。
別の委員から今が良ければ良いという考え方は良くない。
事業の持続という長期的視点で考えると反対であるとの意見がありました。
審査の結果、当委員会としては、賛成少数により不採択にすべきものと決しました。

参考:守谷市議会の委員会(議会の構成

 

結局、この2つの録画をみても、なぜ陳情が採択されなかったのか僕には理解出来ませんでした。

水道代を下げると選挙広報にも明記していた議員さんですら、本陳情に起立して賛成の意見を表明されていなかったのがとても不思議です

おでかけのまとめJimdo版「守谷市議会議員一般選挙候補者一覧」を見て頂くと、選挙公報なども掲載しています

守谷市では、各委員会の議事録が公開されていないので都市経済常任委員会でどんな議論が行われたのかも不明です。なぜ委員会の議事録は公開されていないのでしょうかね?

 

ちなみに、僕は守谷市の上下水道料金を本当に値下げすべきなのかどうかに関して、よく分かっていません。

オープンガバメント化して、生データをきちんと提示してくれて、それを行政や政治と無関係の第三者がちゃんと分析してくれたら、その結果を見たいと思いますが、一方的に提示される数字しかないのでなんとも判断のしようがないと思っています。

 

僕が話した守谷に住んでいる人は殆ど全員水道料金が高いと思っているようなので、値下げしないにしても、なぜ今の水道料金なのかが多くの方に分かるように説明する責任があるはずですよね。

守谷市上下水道事務所のHPに「料金について」のQ&A「料金はなぜ高いのですか?」があるのですが、これを読んでもしっくりとこないです。

 

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