山本祐也氏『商店街巻き込み型のまちづくり』~守谷市民活動支援センター講演会~を聴いてきました。
11月23日は、守谷市民活動支援センターで行われた講演会『守谷にも使えます!「部外者からの地域の信頼関係づくり』を聞きに行きました。
講師は山本祐也氏で、プレゼンのタイトルは『商店街巻き込み型のまちづくり』となっていました。
山本祐也氏のプロフィール
1983年静岡県藤枝市産まれ。東京理科大大学院在学中に『堂楽カフェ』を開業、多種多様な人々の交流の場を提供するとともに、社会的な課題に取り組むプロジェクトチーム「堂楽」を立ち上げる。中野区社会福祉協議会のまちなかサロン運営、東京行灯祭の企画・運営など、中野区のまちづくりを支援する。
丁度、田舎力という本を読んだばかりで、似たような趣旨の講演会のようだったので、聞きに来ることにしたのです。
良かったらブログ記事『田舎力を読んでみて僕が感じたこと。自分が住む地域の魅力は外部の人に見つけてもらうべきなようです。』を合わせてお読み下さいね。
まちの活性化と犯罪件数
講師の山本祐也氏は本業はWebディレクターで、まちづくりの活動は週末に行われているそうです。
山本氏が以前行われた千葉県東金市で行われた調査によると、犯罪数と町の発展の歴史をプロットすると、突然犯罪数が3倍、9倍になった時期がありました。
3倍になった時は、前年に国道が開通し
9倍になった時は、町に大型ショッピングモールが入ってきたのだそうです。
大型ショッピングモールが入ったことでなぜ犯罪が増加したのか分からなかったので、現地の人々にインタビューされると、以下のような事が判明
- ショッピングモールに行けば生活に必要なものが全て手に入るようになった。
- 家に鍵を閉めるようになった
- 隣人が誰かわからなくなった。
- 商店街が廃れていった。
- 人と人との顔の見える関係が希薄なった。
ここから人と人との顔の見えるつながりの重要性を認識された。
その後、吉祥寺でコミュニティーカフェの「堂楽カフェ」を始め、都内20箇所以上でのコミュニティーカフェ「堂楽コーヒー」の運営も行われる。
商店街での活動
2009年、中野区からの依頼で、中野新橋川島商店街で、空き店舗へコミュニティカフェを開業
商店街活性化と一口で言っても、立場、年齢、所属などで、どんな活性化を求めているのか、それぞれの思いは別々。そこでまずは半年間かけてヒアリングを実施
ヒアリング後に、中野新橋川島商店街で地域の方々とボランティアの方々と様々な試みを行われました。
1年半~2年かけて、ようやく地元の人々との信頼関係が作れてきたので、大きなイベント「東京行灯祭」実施し、5~7千人が中野区内外から参加されたそうです。
地元との信頼関係構築する上で効果があった3つの事
- 筋の通し方
- 既に決定権を持つ人と合意をしている。
- 必ず地域独自の承認ルートを通す事
これ結構難しいですよね。
ちゃんとOKを取ったつもりなのに、聞いてないってゴネる人とかよく出てきますよね
評価の仕方
頑張ったつもりでも、結果がでなくて集客がままならなかったりすると、スタッフのモチベーションが下がりがちですよね。
そこで内部指標として、地域との人とどれだけ親しくなれたかとかを追うと、モチベーションの低下が防げるんだそうです。
コミュニケーションの仕方
大きなイベントなどを運営するとき、ボランティアスタッフをそれぞれ4-6名ぐらいのチームに分けて、それぞれを別々のFacebookグループを作りそこで活発に議論や意見交換をしてもらう。
大きなイベントグループを1つだけ作り、みんながそこに参加する形にしてしまうと、発言をする人は一握りの人だけになってしまい。その他の人から参加している意識を奪ってしまうから
個々のグループ間での情報交換も同じで、グループリーダー4-6名が話し合う別のFacebookグループを作ると良いそうです。
ただし、Facebookにこだわらず、そのグループのメンバーが普段使っているメールなどのツールでもOK
講演を聞いて思ったこと
『田舎力を読んでみて僕が感じたこと。自分が住む地域の魅力は外部の人に見つけてもらうべきなようです。』でも書きましたが、地元の身内だけで、何かやろうと思っても新しい事はまず出来ない。
地元以外の人のアイデアや行動力をお借りするための体制づくりや、素直に外の人の意見を行く姿勢なんかが大切なのではないかと思いました。
市民活動支援センターの講演会について思ったこと
講演会のお話はとても面白かったんですが、参加されている方々はいつものメンバーばかりな感じでした。
僕も時々内容によっては参加させてもらっていますが、普段から市民活動支援センターに出入りしている方々ばかりが聞いている感じなんですよね。
守谷に近年住まわれた、いわゆる新住民(僕も該当しますが)が気楽に参加できるような形になっていると、守谷市外から誰に助けてもらう形じゃなくて、市内でも新しい活力が生まれるんじゃないかな?って思います。
市民活動とかボランティアとか男女共同参画とかなんとも言葉が硬いのがいかんような気がしています。
まちづくりをしようとか、まちを良くしようとか高尚な固い感じに捉えずに、顔見知りを増やしてお友達を作っていくって感じが良いんじゃないかな?
守谷市民活動支援センター
茨城県守谷市御所ケ丘5-25-1
守谷市市民交流プラザ2階
0297-46-3370
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