学者は語れない儲かる里山資本テクニックを読んでみた
学者は語れない儲かる里山資本テクニック (SB新書)が今まで読んだ地方創生系の書籍の中で一番腑に落ちたので、これを紹介してみます。
本著は、平易な文章で書かれているのでとても読みやすい
学者さんが書かれた本とはこの点も違いますね
おばあちゃんたちがタブレットを使って、葉っぱビジネスをやられていることで有名な徳島県の上勝町の話で、著者の横石知二氏は、元々は農協で営農指導員として上勝町で働き始めた、地元とは縁もゆかりもない方でした。
本著のポイントは
- 現場で問題を見つけて、現場で問題解決
- 高齢者も含め、みんなに働く喜びを
- お上(役所)主導ではなくて、地元主導で、役所は口を出さない
- お上(役所)に頼らない
- 閉鎖的な田舎にいかに溶け込んで一緒にやるか
- 失敗を恐れない
また、田舎は閉鎖的で、目立つことをすると妬まれ出る杭は打たれるし、足の引っ張り合いをするし、地元の有力者は邪魔するし、新しいことをやろうとすると否定されまくる
それにめげずにコツコツとやっていきましょうって書いてあるんだけど
外部から来た人がそこまで歯を食いしばって頑張ってやってやらないといけないの?って思っちゃうのですよね
本来、その地元を盛り上げるべき人は、その地元の人たちであるべきなんじゃないでしょうか?
人口減がどんどん進む中で、地元の人がまだまだお上がやってくれるのを待っているようにしか思えなくて、自分で何かをはじめようとなかなかしていないような気がしてならないんですよ。
是非、地方に住む、とくに人口減が激しい田舎に住む人に読んで欲しい一冊でした。
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