【書評】県庁そろそろクビですか?
久々に超面白い本に出会えました!県庁そろそろクビですか?: 「はみ出し公務員」の挑戦
『県庁そろそろクビですか?: 』というタイトルのインパクトだけで買った本ですが、中身が濃くて本当に面白い一冊
公務員の方々は必読本だと思いますし、もちろん公務員以外の方でもこんなに頑張っている公務員がいるんだって知って欲しい。
こういう本を読むと、iPadを導入して救急車による緊急搬送を改善したとか、ドクターヘリを導入したって結果の部分に目がいってしまう人が多いのかも知れませんが、本著ではそこがハイライトではなくて、なぜそこに至ることが出来たのかってところにフォーカスして読んで欲しいです。
現場主義
まずは現場主義で、まずは現場に出て肌感覚で学ぶ
オフィスに閉じこもって仕事している人多いと思いますが、現場に出て現場を知らないがために変なことしてませんか?
何が本当に根本原因なのか、現場に出ないと分かりませんよ
僕も今の仕事だと、本当の現場にはなかなか出れないのですが、現場に出ている人たちとなるべく多く会うようにしています。
本質的な目標が大切
次に本質的な目標を見失わないこと
企業でも行政でも一緒なのですが、上から与えられた目標値みたいなものの達成に力を注いでいませんか?
本当にその目標値を達成したら、本質的な本来の目的が達成できますか?
公務員だったら、「市民を幸せにする」が本質的な目標であるべきで、そこからぶれてませんか?
僕も研修する時に「本質的な目標に立ち返って考えましょう」って話をしていますが、著者の円成寺雄介氏は、本質的な目標を見失わずに、それを達成するために物凄い努力をされて、様々なことを実現されていきました。
公務員にチャレンジ精神を
あと、本著に書かれているように、公務員はかなりの不祥事とか犯罪でも犯さない限りクビになりません。
民間は大きな損失とか与えたりしたら簡単にクビになったりしますし、今のご時世だと簡単にリストラされます。
しかし、完璧な終身雇用で守られている公務員はそんなことないです。
ということは、本当は民間よりチャレンジできるはずなんですよね?
なんで、公務員がチャレンジ精神を失ってしまったのでしょうか?
是非公務員たちにチャレンジ精神を持って業務に取り組んで欲しいなって改めて強く思いました。
民間だって同じですよ!
また、企業の商品・サービスを売る時だって、うちの商品を良いですからなんて陳腐な営業トークをするんじゃなくて、
自社の商品・サービスを活用して、お客様の課題解決をするのが本当の営業活動だと思っています。
本著は公務員の話だけど、ちゃんと読みこなせば民間にも適用できる名著だと思いますので、是非一度読んでくださいね。
県庁そろそろクビですか? [ 円城寺雄介 ] |