ネットで話題になっていたブラック企業経営者の本音を読んでみました
ブラック企業の話は、社員側からの話は良く聞かれるのですが、ブラック企業経営者の本音 (扶桑社新書) は経営者約100人と筆者の秋山謙一郎氏が3年の歳月をかけて会って書かれたのです。
かなり面白くて、あっという間に読み終える事が出来ました。
これから就活する学生さんや、お勤めの方は一度読んでおいて損のない本だと思いましたよ。
僕が気になったブラック企業の手口を幾つか記してみました
ブラック企業の手口
- 入社前は優しく振る舞い甘い顔をする
- 入社直後にガツンとカツを入れ、新入社員が一番下っ端である事を徹底的に認識させせる。
- 新人には、ひと目で新人だと分かるカッコ悪い格好をさせる
- 本来、人に認められる権利(服を選ぶとか)を徹底的に奪って、組織に従う従順な使い勝手の良い社員を作っていく
- 無理な量の仕事を与えて、外界と接触する時間をなくすことで、自分がいる環境が他と比較できないようにし、辞めたいという意識に目を向けさせない。
- 残業代をつけさせない
- 使い捨ての社員・パート・アルバイトに仲間意識を植え付け、仕事をサボったら、辞めたら仲間が困るからという雰囲気を作り出す
- 制服や自社の商品を、社員に自腹で買わせ、それがないと仕事が出来ない状態にして、売上確保や人件費削減を行う
ブラック企業が解雇する手口
- 自分より出来の悪い上司の下につける
- 資格ハラスメント:超難関の弁護士資格、税理士資格などなど難易度の高い資格の取得を義務付け(受講費用などは自腹)、それが取れないと給与を下げる等々の嫌がらせを行い。退職させていく。
本著に出てきた企業・業界
どうやらブラック企業はありとあらゆる業態・職業に及んでいる模様です。
- ワタミ
- ファーストリテイリング(ユニクロ、GU)
- ベネッセコーポレーション(人材部付けという社内の特定制度に関して)
- 大阪市役所
- 自衛隊の新人研修(ブラック企業の手法にそっくり)
- IT系企業
- 外食産業、ファミリーレストラン
- 建築業界・造園会社
- 美容・理容業界
- 銀行・リテール系金融会社
- 先物取引会社
- テレビ業界、AD(アシスタントディレクター)派遣
- 広告代理店
- 宗教団体
- 大学(アカデミックハラスメントの件)
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